波の高さ — 図をクリック(ドラッグ)すると、調べる位置 x を動かせます
上: 電位(往路の導線の電位 = V/2。復路は、その符号を逆にした −V/2)。下: 電流 I(往路。復路は −I)。縦の白い線が、調べる位置 x です。接線は、その場所の傾き(∂/∂x)を示します。
つながり — 傾き → 変化 → 傾き → 変化
2 つの式の、左辺(変化)と右辺(傾き)が等しいことは、自作の検算プログラム(非公開) で、ソルバーが、機械の精度で満たすことを確かめています(相対誤差 10⁻¹³)。L′・C′ は、線の単位長さあたりのインダクタンスと静電容量(Z₀ = √(L′/C′)、v = 1/√(L′C′))。
断面の電位と電気力線 — 調べる位置 x の断面。電圧 V(x, t) に比例して、山と谷が育つ
線に沿った断面の列 — 場所ごとの、電気力線・磁力線・エネルギーの流れ
8 か所の断面を並べました。断面ごとに、電気力線の本数は、その場所の電圧 V に、磁力線の本数は、電流 I に比例します。矢印は、エネルギーの流れ(長さ ∝ V·I。負荷の向きが右)。整合した負荷では、V と I は同じ形で進み、矢印は、いつも右向きです。開放・短絡の負荷では、反射した波が重なって、電気力線が多い場所(V の腹)では磁力線がほとんどなく、磁力線が多い場所(I の腹)では電気力線がほとんどない、という入れ替わりが見えます(定在波。エネルギーの流れの向きも、行ったり来たりする)。ドラッグで回転。
導線を含む面の電位 — 波が進むと、電位の山と谷が、動いていく
横軸: 線の長さ方向 x(左が電源、右が負荷)。縦軸: 2 本を結ぶ向き y。往路(上)の導線の電位 = +V/2、復路(下)= −V/2 で、そのあいだを、電位が滑らかにつなぎます。
作り方・省略したこと
- 線の条件(図の数値): 導線の半径 a = 0.564 mm(断面積 1 mm²)、中心間 6a = 3.4 mm、まわりは一様な絶縁体(εr = 2.3)が全空間に、線の長さ 3 m。Z₀ ≒ 139 Ω、波の速さ ≒ 0.659 c。直流は、立ち上がり 0.3 ns のステップ、交流は 100 MHz。
- 波は、線路の数値シミュレーション(テレグラファー方程式)で、他のページと同じものです。断面の電位・電気力線は、導線を焦点の線電荷に置き換えた厳密解(検算: 導線の表面が等電位、断面内の電場 E⊥ = −∇⊥φ)を、各位置の電圧 V(x, t) 倍したものです。断面内の場は、2 次元のラプラス方程式(静電場)の解と同じ形で、完全導体で、一様な絶縁体なら、どの周波数でも厳密に成り立ちます(TEM 波)。被覆線のように、絶縁体が一様でないと、近似(準 TEM)になります。
- 電位の地形の x 方向の坂は、電場ではありません。導線に沿う電場は、完全導体の TEM 波では 0 です。電位 φ(= V·Φ)の x 方向の坂 −∂φ/∂x は、ベクトル・ポテンシャルの時間変化 −∂Ax/∂t(電流の変化がつくる誘導起電力)と、ちょうど打ち消し合い、Ex = −∂φ/∂x − ∂Ax/∂t = 0 になります(∂V/∂x = −L′∂I/∂t は、この条件そのもの)。断面の中の電位差(E⊥ の線積分)は、ゲージによらず決まります。x 方向の電位の変化は、ローレンツ・ゲージでのスカラー・ポテンシャルの変化です。
- 電気力線の本数は、電圧に比例します(隣り合う線の間を通る電束が一定。ただし、線が新しく現れる途中を除く)。
- 磁力線は、等電位線と同じ円の族です(TEM 波では、ベクトル・ポテンシャル Ax と電位 φ が、断面内で同じ形 Φ(y, z) をもつ: Ax = L′·I·Φ、φ = V·Φ。値の比は、前進波なら 1/v ですが、反射があると変わります)。隣り合う線のあいだの磁束が一定になるよう、Φ を等間隔に引き、本数は電流 I に比例します。電気力線と直交することは、自作の検算プログラム(非公開) で確かめています。
- エネルギーの流れは、断面のどの点でも、E×H(大きさ ∝ |E|²)。断面全体で積分すると V·I になることを、数値積分で確かめています: …
- 電気力線の動き方: 線の本数は、電圧に比例して、隣り合う線のあいだの電束が一定になるよう引いています。電圧が変わると、線は連続に動き、まん中の軸のあたりから、左右 1 本ずつ現れます(現れる線は、薄いところから、浮かび上がる)。線は、表示のための等電束の等高線で、物理的に実在する「ひも」ではありません。場の形そのものは、電圧によらず同じで、大きさだけが変わります(本数が変わって見えるのは、「1 本あたりの電束を固定した」という描き方の約束です)。
- 開放・短絡・内部抵抗: 負荷の反射係数は Γ = (RL − Z₀)/(RL + Z₀)(開放 +1、短絡 −1)。電源の内部抵抗が 0 の理想の電圧源では、戻ってきた波が、電源端で、また反射し(Γs = −1)、損失がないので、いつまでも往復し続けます(現実の線では、導線の抵抗・放射で、しだいに減る)。内部抵抗を Z₀ にすると、戻ってきた波は、電源端で吸収されます。
- 完全導体: 導線の中の電場は 0、電位は断面内で一定(±V/2)で、電荷・電流は表面だけにあります。内部インダクタンス・表皮効果は含みません。絶縁体の εr = 2.3 は、周波数によらない(分散なし)。電源と負荷は、集中定数の抵抗で、端での 3 次元的な場の乱れは含みません。2 本は、±の電荷が釣り合う平衡線路(コモンモードなし)で、これが「中点を 0 V」の根拠です。
- 交流の発電機は、入れた時刻から 1/4 周期かけて、なめらかに立ち上げています(表示のための処理。実際のスイッチは、瞬時の段差です)。短絡(負荷の抵抗 = 0)で、電源の内部抵抗 Rs も 0 のときは、往復 1 回ごとに電流が 2V₀/Z₀ ずつ増え続けます(理想の電圧源と、損失のない線のモデル)。図は、±1.3 I₀ で切っています。交流でも、線の長さが半波長の整数倍に近いと、共振して増え続けます。
- 電気力線の基準は、いつも V₀(V₀ で 24 本)、磁力線の基準 I₀ は、負荷の設定で変わります(直流・有限の抵抗なら V₀/(R_L + R_s)、それ以外は V₀/Z₀)。電気力線と磁力線の本数の比は、設定をまたいで比べないでください。
- 式 ∂I/∂x = −C′∂V/∂t は、電荷の保存(∂λ/∂t + ∂I/∂x = 0、λ = C′V)から出ます。アンペール・マクスウェルの法則の発散をとると電荷の保存になるので、「2 本のあいだの変位電流が、導線の電流の減り分を受け持つ」と読めます。
- 導線は、損失なし(抵抗 0)。端(電源・負荷)での場の乱れや、放射は含みません。3D の電位の地形は、高さを見やすく拡大した、概念表示です。
出典と確認の状況: このページは、Claude(Anthropic の AI)の支援で作っています(Powered by Claude)。式(テレグラファー方程式、反射係数、Z₀・L′・C′、断面の電位・電場、ポインティング・ベクトル)は、電磁気学・伝送線路の標準的な結果で、〔自作の計算〕として、このサイトのコード(model.js)で計算し、自作の検算プログラム(非公開) で検算しています(結合方程式 10⁻¹³、断面の電位・電場、断面積分 ≒ 1)。式そのものの出どころは、〔Claudeの知識〕です。これらが載っている書籍(例: Pozar『Microwave Engineering』、Jackson『Classical Electrodynamics』、Griffiths『Introduction to Electrodynamics』)の本文は、読んでいません(章・節・式番号は不明)。書籍を「参考にした」とは、書いていません。できる限り Web で裏づけを取ろうとしましたが、限界があります。間違いがあれば、教えてください。種別の凡例と、全出典の状況は、出典・参考文献。